旭伸航空が9月末撤退を決定
2008年2月26日 新潟日報
佐渡―新潟間の空路を運航する「旭伸航空」(新潟市東区)は26日までに、9月末で撤退することを決めた。不採算による経営難に加え、パイロットの確保困難などが理由。10月以降の運航会社は決まっておらず、同路線が休止となる可能性が出てきた。
同社は1996年に就航して以降、毎年赤字を計上、赤字の一部は県と佐渡市の補てんを受けてきた。ここ数年は赤字の拡大とともに補助額も増加。9割に当たる計6400万円前後の補助を受けていた。 同空路の利用者は、昨年は前年より約30%増の約1万3000人だったが、依然として赤字。さらに同社のパイロット2人のうち1人が近く定年を迎えるほか、整備士も退職予定。「補充する体力がない」として、撤退を決めた。
同社の羽吹登社長は「パイロットにはボランティア的に働いてもらっている。経営実態からも存続は難しい」と説明。4月以降は現行の2機体制から1機体制にし、便数を3分の1程度まで縮小させる方針。 佐渡市の高野宏一郎市長は「10年以上運航してきたから誠に残念。ほかを見ても、純民間でやっている離島路線はほとんどない。現状では厳しい」と撤退を受け入れる考えを示した。
県交通政策局の高橋総一局長は「正式に撤退とは聞いていない。引き続き空路廃止という事態にならないよう努めたい」としている。 同市などは今後、新たな運航会社を探すなど空路存続に向けた方策を検討するとしているが、難航は必至だ。
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